小規模多機能自治について
- 山口ひろあき
- 2020年7月31日
- 読了時間: 3分
今回の機関紙に「小規模多機能自治」を
岩倉でも取り入れてはどうか記載しました。
ざっくり説明すると、
概ね小学校区範囲の住民で構成される協議会のことで
自治区よりも広い範囲で地域の課題に取り組んだり交流事業を行ったりする組織です。
数年前からこの考え方には共感するところがあり、
以前私が所属していた組織でこの考えを提唱推進しておられる
川北秀人氏を岩倉にお迎えして講演会を二回開催したり
三重県の名張市が先進地でそこで行われた勉強会に参加したりしております。
地域には自治区がありますがいくつか問題点があります。
行政からの依頼を区に下ろすことや
住民の要望を行政に上げること、
防災、福祉、神事などを地域で維持推進することなど
大変多くのやるべきことがあります。
そして、多くの自治区は毎年区長を始めとする役員が
交代する制度になっています。
そのため地域の課題について取り組んだり
継続的な取り組みをしていくことが大変困難な組織になっています。
小規模多機能自治は、
区長経験者や、老人会、子供会、民生児童委員、PTA、消防団、NPOなど
さまざまな立場の方々に組織の役員になってもらい
多様な地域の諸課題に継続的に取り組めることがメリットになります。
問題になるのが「また役割が増えた」「また事業が増えた」ということに
ならないようにすることです。
関わる団体すべてが事業の洗い直しをして
一緒にやれるものはまとめてやる、
もしくは開催頻度を少なくする等負担を減らしつつ
地域のつながりと課題解決に取り組むことだと認識しています。
それに加えて組織にまとめてお金を落とすことで
地域で予算の割り振りをして地域ごとにチカラを入れていく予算組ができれば
行政の負担が少なくなる上、地域が良くなるのではないかと思います。
近隣市町では大口町さん小牧市さんが取り入れてから数年経過しているので
直接役所に出向いてお話を聞いてきました。
行政が小学校区で協議会を立ち上げないかと声がけして
それに応じて設立準備委員会を地域が立ち上げてできた協議会が
小牧市では16ある小学校区のうち13校区でスタートしています。
各協議会には市の職員がサポートにつき
交付金も事業や事務局員費、運営費、委員活動費など支給されます。
区との役割分担もされているようです。
自治区では出来なかった地域課題に取り組めるようになったことは大きな収穫だとおっしゃられていました。
ただし地域の負担も職員の負担も減らすことは出来ていないようですし、
他の財源は削ることなく交付金を新たに創設して給付しているので
財源的にも負担は大きくなっているようです。
今後の成り行きを注視して岩倉に取り入れることが出来ないか検討して行きます。
大口町にも訪問予定です。
そのレポートは改めて投稿いたしますね(^o^)
小牧市の地域協議会についてのホームページ↓
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